雪印メグミルク株式会社/雪印乳業食中毒事件

Last-modified: Tue, 16 Feb 2016 22:52:39 JST (3014d)
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雪印乳業食中毒事件 Edit


2000年

概要 Edit

2000年6月に、雪印乳業 大阪工場製造の「低脂肪乳」等を原因とする食中毒事件は、27日に最初の届出がなされて以降、報告があった有症者数は14,780名に達し、近年、例をみない大規模食中毒事件となった。

経緯 Edit

大阪市は、有症者の調査、大阪工場の立入検査等を実施し、当該工場製造の「低脂肪乳」について、

  • 6月28日に製造自粛、回収、事実の公表を指導し、
  • 6月29日に本事件の発生を公表、
  • 6月30日に回収を命令した。

厚生省は、患者発生が近隣府県市に及んだため、6月30日に大阪市に職員を派遣して関係府県市担当者会議を開催し、同工場が総合衛生管理製造過程の承認施設であったため、

  • 7月1日に大阪市と合同で立入検査を行った。
  • 7月2日、大阪府立公衆衛生研究所が「低脂肪乳」から黄色ブドウ球菌のエンテロトキシンA型を検出したことから、大阪市はこれを病因物質とする食中毒と断定し、大阪工場を営業禁止とした。
  • 7月10日、大阪市は、有症者の調査、大阪工場への立入検査等の結果に基づき、中間報告(資料I-1-1)をとりまとめ、公表した。

また、7月2日以降、大阪府警が業務上過失傷害の疑いで捜査を開始していたが、

  • 8月18日に「低脂肪乳」等の原料に使用されたと思われる同社大樹工場製造の脱脂粉乳(4月10日製造)からエンテロトキシンA型を検出した旨を大阪市に通知した。
     
    北海道は、大阪市の調査依頼及び厚生省の指示を受けて、
  • 8月19日から同工場の調査を行い、
  • 8月23日に当該脱脂粉乳の製造に関連した停電の発生、生菌数に係る基準に違反する脱脂粉乳の使用、4月1日及び4月10日製造の脱脂粉乳の保存サンプルからエンテロトキシンA型の検出等の調査結果について公表した。

さらに、北海道は、大樹工場に対して食品衛生法第4条違反として同法第23条に基づき乳製品製造の営業禁止を命じるとともに、4月1日及び10日製造の脱脂粉乳について回収を命じた。

  • 9月23日、大樹工場から提出された停電事故対策を含む改善計画書を受理し、
  • 10月13日に営業禁止命令を解除し、
  • 10月14日から操業が再開された。

ソース・参考リンク Edit