西日本旅客鉄道株式会社/JR西日本福知山線脱線事故
Last-modified: Fri, 19 Feb 2016 14:57:25 JST (2999d)
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JR西日本福知山線脱線事故
概要
2005年4月25日午前9時18分頃、兵庫県尼崎市のJR福知山線塚口 - 尼崎間で、快速電車が制限速度を大幅に超えてカーブに進入し脱線した。線路脇のマンションに激突し、乗客106人と運転士が死亡、562人が負傷した。
引用*1
事故発生から最終報告までの経緯
- 2005年4月25日午前9時18分頃、脱線事故発生。
- 5月、総務部に福知山線列車事故相談室を設置。
- 6月19日、始発から、尼崎 - 宝塚間の運転を再開。
- 2006年3月、被害に遭われた方々に対し、対応を行う専任組織として、「福知山線列車事故ご被害者対応本部」を設置。
- 2007年6月28日、航空・鉄道事故調査委員会による事故原因の解明が進められ、最終報告書が発表された*2。
事故時の状況
概況
- 列車は、207系7両編成のうち、前5両が脱線。自動車と衝撃している模様。前2両が列車進行方向左側のマンション1階部分に衝撃。
- 現地は、右カーブ(曲線半径300m)で時速70キロ以下の制限箇所
- 運転士は23歳、経験11ヶ月。車掌は42歳、経験15年9ヶ月
- 当該列車は、事故直前の停車駅の伊丹駅において、停止位置を約2両(40m)行き過ぎて停止し、その修正のため、-伊丹駅を約1分30秒遅れで出発し、塚口駅の通過は約1分の遅れで運転していた模様。
- マンション(脱線し衝突した建物)の居住者に負傷者なし
事故写真
- 先頭車両
事故の原因
最終報告書より、「運転士が日勤教育を懸念するなどをして、注意が運転からそれた可能性が高い」と報告された。
ミスした乗務員に課す日勤教育や懲戒処分は「逆に事故を誘発するおそれがある」とし、JR西日本の安全管理体制を強く批判している*3。
事故後の対応
- 鉄道事故調査報告書への対応
2007年6月に航空・鉄道事故調査委員会(当時)が公表した「鉄道事故調査報告書」においては、乗務員に対する
再教育のあり方をはじめとして、列車運転計画、ATSの整備、弊社の安全管理体制に関わる事項に関し、指摘をもらっている。 - 安全性向上の取り組み
弊社は事故後、「安全性向上計画」を策定し、安全を最優先する企業風土の構築に向けて、企業風土の変革の
取り組みや、ソフト・ハード両面にわたる様々な対策を進めてまいりました。
2007年6月に航空・鉄道事故調査委員会(当時)から「鉄道事故調査報告書」が示されたことを
契機として、あらためて課題を集約し、2008年4月に「安全基本計画」をとりまとめた。
その後
- 2008年9月、JR西日本幹部ら10人が業務上過失致死傷容疑で書類送検された。
- 2009年1月、事故の遺族が井手正敬元相談役らJR西日本の歴代3社長を業務上過失致死傷容疑で告訴した。
(そのうち山崎正夫元社長のみ起訴されたが、2012年1月に無罪が確定。) - 2010年3月、検察審査会が歴代3社長の起訴議決した。
- 4月、強制起訴された。
ソース
二次ソース・関連リンク
*1 [[JR福知山線 脱線事故 NHKアーカイブス>http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009030327_00000]]
*2 [[鉄道事故調査報告書 西日本旅客鉄道株式会社/ 福知山線塚口駅~尼崎駅間列車脱線事故 (現:運輸安全委委員会)>http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/bunkatsu.html]]
*3 [[【図解・社会】福知山線事故・事故状況と事故調最終報告(2007年6月) 時事通信社>http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_soc_jiko-fukuchiyamaline070627j-01-w530]]